活かして持ち帰る!電車釣行におすすめライブウェル5選!
『釣った魚はおいしくいただく』。
キャッチ&イートが基本の釣り人にとって、釣り上げた魚の鮮度を落とさずに持ち帰ることはとても重要な課題です。
一般的には、氷を入れたクーラーボックスに釣った魚を入れていくだけの『氷締め』や、細いワイヤーを魚の背骨に沿って尻尾まで貫通させる『神経締め』等がありますが、これらの方法は、いずれも釣った魚を締めることを前提に考えられています。
吉見製作所 形状記憶合金神経絞め 鮮度たもつ君 マダイ用 0.8-60cmの詳細はこちら
が、今回ご紹介したい方法は、こうした考え方とは真逆のもので、生きたまま持ち帰ることを念頭に置いた、
『ライブウェル』
という方法です。
ライブウェルとは、バッカンやクーラーボックスにエアーポンプ等を取り付け生け簀状態にすることを指す言葉です。
バス釣りのトーナメントに出場する人や、釣った魚を自宅の水槽で飼育する人にはお馴染みかもしれませんね。
こういう仕組みをライブウェルと言います。
ただ、一言で『ライブウェル』と言っても、大型のクーラーボックスに濾過装置やシャワーヘッドを取り付けた超本格的なものから、コンパクトなバッカンにエアーポンプを付けただけのお手軽なものまで多岐に渡ってしまうので、
今回のエントリーでは荷物が制限され易い電車釣行を前提に、必要なアイテムや購入のポイントについて触れてみたいと思います。
機動力抜群のバッカンタイプがおすすめ!
ライブウェルでまず必要になるのがケース。
電車釣行で活躍するような小~中型のものはバッカンタイプが多く販売されていて、機動力の観点からも横幅30~50cmくらい、容量としては7~12Lくらいがおすすめです。
購入する際のポイントは
・重量は軽くできているか
・丈夫な素材でできているか
・リュックやカートに収まるか
・エアーポンプは収納できるか
等を中心に選ぶと良いと思います。
以下は、上記のポイントを押さえた筆者おすすめの製品ラインナップになります。
シマノ フィッシュバッカンISO BK-081A ホワイト 45cm 91991の詳細はこちら
スペック | ・サイズ:30×45×32cm ・カラー:ホワイト ・素材:EVA |
OceanRuler(オーシャンルーラー) ランガンライブウェル 30cmの詳細はこちら
スペック | ・サイズ:最大幅30cm ・魚をキープしたまま移動ができ、必要なだけ活かしたまま持ち帰ることができます。 ・魚をキャッチしたらすぐその場で、海水をくみ上げられるので、魚へのダメージも最小限にとどめます。 ・ファスナーを内部に縫製することにより、ランガン時に水が飛び出しにくい構造を実現しました。 ・取り外し式のショルダーベルトは水くみ時に取り外しが可能です。 ・多めに水を入れても肩に食い込まないパット付きで、持ち運び時の負担を軽減します。 ・別売のエアーポンプを取り付ければ、ライブウェルとしてご使用いただけます。 |
TAKAMIYA(タカミヤ) REALMETHOD ライトゲームライブウェル JM-2001 ブラックの詳細はこちら
スペック | ・素材:EVA ・サイズ:(本体)305×203×190mm ・ソルトルアー(ショア) ・対象魚:アジ、メバル、カサゴなど ・原産国:中国 |
釣研(TSURIKEN) ライブウェル TL161 45cm ホワイトの詳細はこちら
スペック | ・サイズ:45cm |
スペック | ・SIZE:幅46cm奥行34cm高さ32cm |
エアーポンプは防水・防錆・対応容量で選ぶ!
次に必要になるのが、釣った魚に空気を送るエアーポンプです。
コンセント式と電池式がありますが、屋外での利用を想定しているので電池式に限定しますが、購入のポイントとしては
・何Lのケースに対応させるのか
・電池はどれくらい持つのか
・防水で錆びにくい設計になっているか
等を見ていくと間違いないでしょう。
以下、上記のポイントを押さえた筆者おすすめの製品ラインナップになります。
ハピソン(Hapyson) 乾電池式エアーポンプ YH-708Bの詳細はこちら
スペック | ・電池寿命(アルカリ電池使用時):連続約55時間(強)/約150時間(弱) ・送風量:約1.0L/分(強) 約0.45L/分(弱) ・サイズ:約80×40×150mm ・本体質量(電池含む):約480g ・モーター寿命:約1000時間 ・使用電池:単1型乾電池2本 ・防滴形 |
スペック | ・使用電源:単1形アルカリ電池 x 2本(別売) ・電池寿命:(強)連続運転 約16時間 (弱)連続運転 約65時間 ・送風量:(強)約2.0L / 分 (弱)約0.9L / 分 ・ホース長さ:約60cm ・モーター寿命:約1.000時間 ・本単サイズ:約幅 80 x 高さ148 x 奥行 42.5mm ・本体質量:約300g(電池別) |
ハピソン(Hapyson) YH-735C 乾電池式エアーポンプミクロの詳細はこちら
スペック | ・電池寿命:連続約25時間(強)・約75時間(弱)(アルカリ) ・送風量:約1.3L/分(強)・約0.6L/分(弱) ・大きさ:約80×40×150mm ・質量:本体/約480g(電池含)(ストーン除く) ・モーター寿命:約1,000時間 ・水洗可能形 |
上記の『購入のポイント』でも書きましたが、とりわけエアーポンプの選定については
・充分な酸素を供給できるか(送風量)
・錆びにくい仕様になっているか(防水設計)
の2点が特に気を付けたい基準と言えます。
ケースの大きさに対して送風量の少ないエアーポンプだと、溶存酸素が足りずに魚が酸欠で死んでしまいますし、防水機能の弱いものはすぐに錆びたり水が入り込んだりして故障する場合があります。
もちろん、どちらの問題もケースバイケースなので一概に必ず起きる事象ではないですが、上記のような観点で製品を選ぶことでより正しく長く使用できるものと思います。
あると便利!爆釣時に役立つ固型酸素
また、釣行時はエアーポンプの電池切れに備えて『予備の電池』と、予想以上に釣果があった場合のために、『固形酸素』を持参すると安全です。
メイホウ(MEIHO) O2パワー(固形酸素)の詳細はこちら
スペック | ・容量:30g ・用途:活魚・生餌の輸送 |
12Lのケースに25cmのアジを1匹入れるのと10匹入れるのでは、酸素の消費量も大きく変わってきますからね。
忘れずに気を付けたい!夏場の水温対策
さて、ここまでのお話でライブウェルとはどういうものか、必要なアイテムは何か等、大まかなことは理解できたと思いますが、バッカンタイプの場合、年間を通して使用するにあたり頭に入れておかないといけないのは、
『夏場の水温対策』
です。
例えば、7月の猛暑日、気温35度で釣りをしているとします。
一般的に、海水の温度は地上より2ケ月遅れると言われているので、水温は20度前後(5月頃の気温)と言ったところでしょうか。
汲み上げた海水をライブウェルに入れ、エアーポンプを起動させて、
「よし!これで後は何もしなくてOK」
、、、と思ってはいけません。
海水は、汲み上げた瞬間から気温に合わせて少しずつ上昇していくので、放っておくとあっという間に30度近くまで上がります。(クーラーボックスタイプだといくらか水温の上昇を遅らせることはできます)
こうなると、せっかくライブウェルの仕組みを取り入れても水温が高くなり過ぎて魚が死んでしまうので、こまめに水温をチェックして、水を入れ替えたり保冷剤を入れたりして水温の上昇を極力抑えるようにしましょう。
また、水温の上昇対策として筆者も取り入れている手段ですが、
折り畳みできるソフトクーラーボックスをケースの内側に仕込む
という方法もあります。
この場合、内寸ぴったりの製品はなかなか見つからないと思うので、ケースより一回り小さいものを使うことになりますが、どうしてもぴったりさせたい場合は、ホームセンターで売られているような断熱シートをケースの内側に貼ると余分なスペースができないので、ケースの容量を最大限に活用できます。
保温シート アルミホットンシート 3畳用 SS-795の詳細はこちら
スペック | ・メーカー型番:SS-795 ・商品サイズ:幅240×高さ180cm ・特徴:コタツ敷きの下やホットカーペットの下に敷くだけで床からの冷気をシャットアウトし保温効果を高めます。 ・省エネ効果:約6℃の温度差(公的機関の試験データに基づく) |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本エントリーでは、活かして持ち帰る方法としてご紹介しましたが、それ以外にも、ご家族であれば釣った魚が泳いでいる様子をお子さんに見せたりもできますし、ヒラメやシーバス狙いで泳がせ釣りをする際、ベイトとなるイワシやアジを生かしておく時にも使えたりします。
今回ご紹介した方法なら10,000円以内ですべてのアイテムが揃うので、興味のある人はぜひ挑戦してみてください。