クールフィッシャー100Aをライブウェル化&+1,000円で保冷力1.5倍にする方法
5月上旬。初夏に向け少しずつ気温も上がり、絶好の行楽シーズンになってきました。
同時に、そろそろ本格的な夏場の水温対策も検討しないといけない季節でもあります。
前回のエントリー『活かして持ち帰る!電車釣行におすすめライブウェル5選』の中でも、釣った魚の鮮度保持をテーマに、市販のライブウェルを使った方法をご紹介しましたが、公開後は筆者の予想以上にアクセスが多く、周りからの反響もありました。
そこで、このエントリーでは同じライブウェルでも少し方向性を変えまして、既製品を使うのではなく、既に多くの人が持っているであろう、
アステージさんのクールフィッシャー100Aをライブウェル化し、且つ保冷力1.5倍のイケてるクーラーボックスに変身させる方法
について書いていこうと思います。
6mmの穴ひとつでライブウェルにLevelUp!
このエントリーの主役でもあるアステージさんのクールフィッシャー100Aです。
大手釣り具店やディスカウントストア等では1500円くらいで販売されていますが、値段もお安いだけあって、炎天下の海釣りに長時間耐えられる保冷力はなく、、、
性能としてはちょっとしたキャンプや仲間内のバーベキュー向きと言ったところかと思います。
だいたいの人が、釣り具店等で見かけて
「ん~。たくさんあってよくわからないし、とりあえずこれでいいか」
と購入されたのではないてしょうか。
※アステージさんのHPには掲載されていないので、今は取り扱いがない(出回っているだけ)のかもしれませんね。
そして今回、そんなクールフィッシャー100Aを男前にする1つ目のアイテムがこちら。
リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020 645801Aの詳細はこちら
手始めに、どこの家庭にも1台はあるであろう電動ドリルで、クールフィッシャー100Aをライブウェル化するために本体にエアーポンプのチューブを通す穴を開けます。
※だいたいのチューブが直径6mmなので、これに合わせたドリルビットを選択してください。
穴を開けた状態です。
位置に厳密な決まりはありませんが、通した時のチューブがエアーポンプに届く距離であることと、蓋の開閉を阻害しないことが重要です。
筆者は正面右にエアーポンプを付けるので、チューブを自然に伸ばせるように蓋側面のやや後ろに開けています。
内側に貫通した状態です。
穴の周りのバリは、穴の内側にカッターを斜めに当てて円を描くように回転させると、綺麗にカットできます。
穴にチューブを通して、エアーポンプとストンを取り付ければ、お手軽ライブウェルの完成です。
※エアーポンプのラインナップは、前回のエントリー『活かして持ち帰る!電車釣行におすすめライブウェル5選』を参考にしてもらえればと思います。
ソフトクーラーバッグで二重保冷!
ここまでのお話で、クールフィッシャー100Aのライブウェル化は完了です。
が!
今回のエントリーでは『夏場の水温対策』も施す必要があるので、ここからは保冷力の強化対策について説明していきます。
前回のエントリーでも軽く触れましたが、保冷力をアップさせるにはクーラーボックスの内部に断熱シートを貼る等いくつかの方法がありますが、今回は最もお手軽なソフトクーラーバッグを中に仕込む方法をご紹介します。
Takeda Corporation(タケダコーポレーション) 【アルミバッグ・レジャー・アウトドア・保冷バッグ】 ソフト クーラーバッグ 5L CB05-05AL(SV)の詳細はこちら
こちらが、クールフィッシャー100Aを男前にする2つ目のアイテム。
武田コーポレーションさんのソフトクーラーバッグです。
クーラーボックスの中に入れてチャックを閉じた状態です。
計ったようにぴったりと収まっているのがわかると思います。
それもそのはず。
クールフィッシャー100Aの内寸は、縦14cm x 横22cm x 高20cm。
これに対してソフトクーラーバッグの外寸は、縦15cm x 横22cm x 高18cm。
誤差1cmオーバーという驚異の適合率であることも、この商品を選択している大きな理由の一つです。
(探すの苦労しました。。)
実際に水を入れてみたのがこちら。
断熱材として使われている発泡ポリエチレンがふわふわしているので、水を入れる前は空気を含んで内壁が膨らんでしまいますが、水を入れると写真のようにぴったりと収まります。
(誤解のないように触れておきますが、武田コーポレーションさんは水を入れるような使い方は推奨していないので、使用は自己責任でお願いします)
世の中にソフトクーラーバッグは数多くあると思いますが、発泡ポリエチレン+アルミ蒸着シートというナイスな組み合わせで、且つクールフィッシャー100Aにここまでフィットする製品はなかなか見つからないと思います。
室温21℃で18時間!保冷力1.5倍の実力!
さて、『ソフトクーラーバッグで保冷力が強化される』と言っても、元々はどのくらいで、どの程度強化されるのか、というところはみなさんも気になるかと思います。
そこで、デフォルトのクールフィッシャー100Aと、ソフトクーラーバッグで強化したクールフィッシャー100Aにそれぞれ同じ容量の凍らせたペットボトルを入れて、完全に溶けきるまでの時間を計測してみたのでレポートします。(共に室温21℃)
結果はこちら!↓
↓↓↓
デフォルト版→12時間
ソフトクーラー強化版→18時間
圧倒的にソフトクーラーバッグで強化した方が保冷力も向上していることがわかります。
ちょっと大げさな表現ではありますが、理論的には気温40℃の環境なら、デフォルトで6時間、強化版で9時間は維持できる計算(あくまでも単純計算)になります。
この結果を見ると、やはり30℃を超える真夏の海で長時間の釣行をする場合は、ソフトクーラーバッグで強化するか、これと同等の対策を講じた方が安全なのでは、という気がします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
クーラーボックスはなかなか買い替えるものではないので、最初にクールフィッシャー100Aを購入して使っている人は、こうした対策を講じてより使い易くしてみるのも一つの方法かと思います。
保冷力だけに関して言えば、今回のエントリーのようにプラス1,000円でソフトクーラーバッグを購入するのも良いですし、プラス5,000~6,000円くらい出してダイワのクールラインシリーズやシマノのフィクセルシリーズの小型製品に買い替えるのも良いでしょう。
本エントリーが、クーラーボックスの強化に悩んでいる人の一助になればと思います。