攻めの変則仕掛け!アジ、サバを待ちながらシロギス、イシモチを狙う!
海釣りを嗜む人なら、程度の違いはあれ
「どうしたら確実に釣れるのか」
「どうしたらもっと釣れるのか」
ということを考えているのではと思います。
釣りは、ジャンルに関わらず自然相手のスポーツなので、技術や道具が進化してもこうしたテーマがなくなることはありませんね。
同時に、自然が相手だからこそ絶対的な成功法はなく、どんな仕掛けだろうと釣れれば良いわけなので、まさに『自由』と言えます。
今回のエントリーは、そんな自由な考え方と「もっと釣りたい!」という思いから生まれた
『変則仕掛け』
について、筆者がよく使う組み合わせを取り上げてみたいと思います。
サビキ&投げで青物と底物を同時に狙う!
タイトルにもある通り、1投でアジ、サバなどの青物とシロギス、イシモチなどの底物を狙うための変則仕掛けになります。
仕掛けの全体像はこちら。
用意するアイテムは以下。
ハヤブサ(Hayabusa) 太ハリスサビキ 蓄光スキン レッド 4-3 HS415-4-3の詳細はこちら
・製品形態:堤防・胴突式
・全長:1.5m
・袋入り数:5本鈎1セット
・鈎種・色:グレ・金
・サイズ:8号
・ロケットかご:M
・鉛:8号
・軸の全長:220mm
・足部分:160mm
・入数:1
・入数:8個
ハヤブサ(Hayabusa) キス・カレイ・ハゼ・アイナメ五目釣 N-502-8の詳細はこちら
・形態:投げ・天秤式
・全長:1.4m
・入り数:2本鈎3セット
・鈎種・色:流線ケン付・白
※アジ天秤がない人は、ロケットカゴと投げ釣り用のSEIKO天秤等に変えてもOKです。(上カゴにするとカゴが先に沈んでしまい高確率で仕掛けが絡むので、必ず下カゴにしましょう)
組み合わせの順序は写真の通りで、サビキ仕掛けの下にアジ天秤をつなぎ、天秤のアームに投げ仕掛けをつなげば完成。
ポイントは、アジ天秤のアームを少しだけ上向きに湾曲させておくことです。
こうすることで仕掛けが海底から浮くので、根掛かりを軽減できます。
あとは、投げサビキの要領で投げて、仕掛けが着底したらカゴを振ってポイントを定めましょう。
その後、5分に一度くらいの間隔でカゴを振っていくと、だいたい3回目あたりでコマセがなくなるので、その後は投げ釣りの要領でズルズルと巻いては止め、巻いては止めて仕掛けを寄せます。
アタリの特徴と釣果が期待できる季節
さて、ここまではアイテムと投げ方についてお話をしてきましたが、ここからはこの仕掛けの特徴についても触れておきたいと思います。
まず第一の特徴は、サビキと投げの両方の仕掛けに共通してボトムを狙うことに特化している、ということが挙げられます。
そのため、アジ、サバなどの青物が中層より上を回遊している場合はあまり有効ではありません。釣り場の状況をみて、青物がベタ底の場合はトライしてみる価値ありです。
第二に、筆者の釣果で見ると、イシモチやシロギスよりも早くアジやサバがヒットする確率が高いです。(青物の方が個体数が多いので仕方ないですが)こうなると、普通にサビキ仕掛けをボトムまで落としても同じような気もするのですが、そうでもないケースが次の特徴。
第三に、コマセに寄せられたシーバスやフッコが投げ仕掛けにヒットすることがしばしばあります。元々、シーバスは雑食なので投げ仕掛けのイソメに食いついたりもするのですが、コマセを使うことで集魚効果が期待できるのではと考えられます。
まとめると、この仕掛けを最大限に活用するには、青物の回遊があることが前提で、かつ一定数の底物が元気に動き回っていることが重要なので、季節的には9月~12月上旬、まさに秋がぴったりと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今でこそ変則仕掛けは、サビキ仕掛け等が一般的になった後、それらにアレンジを加えたもののことを総称して使われていますが、昔から仕掛けのアレンジはその土地ごとに特徴があったり一個人が独自に生み出したりしているので、「これが変則仕掛けだ!」と言ったルールはありません。
今回ご紹介したものも、たまたま筆者がロッドを1本しか持っていかなかった時に、有り合わせの道具で組み合わせたのが最初なので、このエントリーを読んでいる人の中には「そんなの昔からやってるよ」という人や「それは○○という名前の仕掛けだよ」という人もいるかもしれません。
いずれにしても、市販の仕掛けはいわゆる規定演技の類なので、説明書の使い方に固執せずにどんどんアレンジして、もっと釣れる仕掛けを編み出していきましょう。